動画広告
video同じウェブ広告と言えど、YouTube動画広告やインスタグラム広告・ツイッター広告を始めとする各種SNS広告等、広告を出稿出来る媒体は様々存在しますが、中でもYouTube広告は幅広い層をターゲットに出来る媒体として知られています。今回は、そう言われる”ワケ”を最新のデータをもとにお伝えします。
YouTubeの利用者層
総務省情報通信政策研究所の「平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」のデータを元に、今回はYouTubeの利用者層についてお伝えしていきたいと思います。
出典:平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
経年(休日)テレビ系動画及びネット系動画の平均利用時間(10代及び20代)
「若者のテレビ離れ」という言葉をよく耳にする昨今ですが、これは事実で、10代、20代のテレビ系動画の利用時間は年々緩やかな減少傾向にあります。
一方、その代りに台頭してきたのがネット系動画の視聴です。上記のデータでも見て取れるように、10代、20代共にテレビの視聴が減り、打って変わってYouTubeを含むネット系動画の視聴時間が年々増加しています。今後もこの傾向は続く可能性が高く、ネット上の動画広告が今後一層マーケティングにおいて高い効果を示すようになるのではないかと予想されます。
年齢別YouTube利用者層
出典:平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
平成29年 主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全年代・年代別)
全体では72.2%の人がYouTubeを利用しており、10代~40代にかけて80%を超える利用率を示しています。その後、50代以降から利用率は急激に減少し、60代になると32.2%まで下降します。広告効果を狙うという観点で見ると、50代以降のユーザーをターゲットとする広告では、リーチ数が限られる可能性があります。40代までであれば、幅広い活用が可能です。
性別でのYouTube利用者層
出典:平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
平成29年 主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全年代・年代別)
性別毎に見てみると、男性の利用率74.9%に対し、女性のYouTube利用率は69.4%と、若干女性の方が低めの結果が出ています。とはいえ、「YouTubeで女性向けの動画広告を出しても効果が低い」と言うほどの格差ではありませんし、何より先述の通り、40代までは80%以上の人が利用しているメディアですので、性別による向き・不向きはあまり深く検討する必要はありません。
他のSNSの利用者層と比較して
出典:平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
平成29年 主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全年代・年代別)
一度YouTubeから目を離し、ツイッター・フェイスブック・インスタグラム等のSNSの利用者層を見てみるとどうでしょうか。Twitterは10代・20代に強く偏っており、フェイスブックは20代・30代が多く、インスタグラムは20代に利用者層が集中している様子が伺えるかと思います。こうして比較すると、YouTubeは幅広い年齢で高い利用率を維持し続けていることが分かります。
データをもとに広告を考える
ウェブ広告全般に言えることですが、50代以降の年代へアプローチする場合は、どうしてもネットリテラシーの高い人にターゲットが限られてしまいます。これはYouTube広告でも同様の傾向があります。一方で、どのSNSも50代以上にはあまり利用されない一方で、YouTubeは比較的高い利用率を誇るので、ネット上で動画コンテンツを使った広告を高齢層に配信したい場合は、有効に活用することが出来ます。また、特定の限られたターゲットにだけアプローチしたい場合は、適切なSNSでの広告配信を選択することで「バズる」可能性が高いですが、幅広い年齢層に商材を周知することが目的であれば、YouTube動画広告は適切であると言えます。
まとめ
年齢で区切っても、性別で区切っても、YouTubeは幅広いユーザーが利用していることが分かるかと思います。もちろん、媒体によって広告が表示される場所やタイミング、ユーザーの行動特性が全く異なるので、それも加味した媒体選びが重要になりますが、まず基本的なユーザーの利用状況を知ることで、適切な媒体選びのヒントになるので、頭の片隅に入れておいて損は無いかと思います。
▶次回は、YouTube広告がどういう商材・サービスの広告にオススメかを紹介します。
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