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otherこれからのウェブマーケティングに多大な影響を与えると言われているクッキーレス化。今後Google Chromeブラウザでサードパーティクッキーが利用廃止になることで、
- 興味関心カテゴリを指定することで広告を配信するターゲットを定める「パーソナライズド広告」
- 一度自社サイトに訪れたことのあるユーザーを広告配信対象とする「リマーケティング」
これらの設定で広告配信が出来なくなると言われています。コンバージョン獲得をリマーケティング・パーソナライズド広告に頼っていた広告主にとってはこの上ない大打撃と言えます。
しかし、きちんとした対策を取れば2023年6月終了と共に来るクッキーレス時代においてもこれまでと同等のコンバージョンをウェブ広告から獲得し続けることも可能です。今回はイメージしやすい実例を交えながら、クッキーレス対策についてご紹介したいと思います。
▼クッキーレスとは何ぞや?といった方はまず下記の記事をご一読ください
【リマケ・リタゲの危機!?】クッキーレス時代がWeb広告にもたらす変化とは?
目次
配信先に着目するコンテキスト広告
これまで「誰に広告を配信するか?」に着目して設計されることの多かったウェブ広告のターゲティング設定。例えばカメラの広告ならカメラに興味がある人をターゲットに、といった基本的な考え方から脱却し、これからは「どこに広告を配信するか?」にフォーカスしてゆきましょう。
この考え方は近年、コンテキスト広告(コンテクスチュアル広告)と呼ばれています。
参考:【重要】クッキーレス対策で取り入れたいコンテキスト広告(コンテクスチュアル広告)【クッキーレスVol.3】
さきほどのカメラの例で言うと、カメラの広告はカメラについて言及しているサイト・ページに配信しましょう、という発想となります。カメラについて言及しているサイト・ページを見ている人は概ねカメラに興味のある人と言えるので、興味関心カテゴリでターゲティング設定した際と実質ほぼ同等のターゲットを狙うことが出来ます。
むしろ、カメラについて調べていると時にカメラの広告が出てくることになるので、ユーザーの気分が乗りやすく、興味関心カテゴリでパーソナライズされた広告よりもパフォーマンスが向上する例も散見されます。
コンテキスト広告の実例
弊社では主にGoogleディスプレイ広告において、コンテキスト広告の導入を本格的に進めています。その中で、コンテキスト広告の活用によりパフォーマンスが向上した例も多くありますので、その一部をご紹介します。
ビジネスセミナーの集客広告
Before:ビジネスサービス・ビジネスニュース等に興味関心のあるユーザーに広告を配信
After:セミナーに関連するビジネス系キーワードと関連性の高いウェブサイトに広告を配信
広告費同額でCPA(コンバージョン単価)13,600円→10,400円
化粧水のウェブサイト誘導広告
Before:化粧水・コスメ等に興味関心のあるユーザーに広告を配信
After:コスメと関連性の高いウェブサイトに広告を配信
広告費同額でCTR(クリック率)0.37%→0.55%
上記のように、コンテキスト広告の考え方に従って広告配信をすることでパフォーマンスが改善された例が多く存在します。なお、商材によって多少の向き・不向きはあるので、自社の商材がこれに適しているかは是非お問い合わせください。
顧客データを活用したカスタマーマッチ戦略
クッキーレス時代において、リマーケティングが活用できなくなる点も非常に大きな問題です。広告主によってはコンバージョン獲得をほぼリマーケティングに頼り切っているケースも多々見られます。
こちらは代替案として、自社保有の顧客データを広告のターゲティングに使用する手法が有効です。
参考:【必見】クッキーレス時代に備えたリマーケティングの代替手法【クッキーレスVol.4】
これは自社で保有する顧客情報(メールアドレスや電話番号等)から顧客リストを作成し、Google・facebook等の広告媒体にアップロードすることで、顧客リストに登録されているユーザーに広告を配信することが出来るというものです。
自社サイトに足を踏み入れたことのあるユーザーに対して広告を配信するリマーケティングと異なり、既に自社と接点を持っているユーザーをターゲットにすることが出来るので、リマーケティングよりも高い効果を得られることは言うまでもありません。
ただし、難しい点は広告のターゲティングとして機能するのに十分な顧客データをかき集めないと広告としてまともに稼働してくれないという点です。言い換えれば、今後は顧客データをどれだけ抱えることが出来るかという点でウェブマーケティングの勝敗が決するといっても過言ではありません。
顧客データの収集手段の実例
顧客データを集めなさいと言われても、具体的に何をすればいいのかピンとこないかもしれません。ここでは、顧客情報を集める「仕組み」を持ったウェブサイトの具体的な実例をご紹介します。
会員限定コンテンツ:三菱電機・FAメンバーズ
製品の導入事例・製品情報・e-ラーニング等の充実した会員限定コンテンツを設置し、顧客情報の獲得を狙う非常に充実したコンテンツです。
会員限定コンテンツ:CLUB THERMOS
会員だけが閲覧できる読み物コンテンツ・参加型コンテンツ・抽選キャンペーン等、ユーザーを楽しませるコンテンツを用意して顧客情報の獲得を目指すBtoCサイトの例です。
ダウンロード資料:株式会社ジェー・ピー・シー
弊社で公開している無料の資料ライブラリです。無償でお役立ち資料をご提供する代わりリに、クライアント様の情報を頂戴しています。
ウェビナー予約:日経ビジネススクール
ウェビナーも顧客情報を得る絶好の機会です。自社商材に関連するコンテンツに強い関心を抱いている人たちの価値の高い顧客情報を収集することが出来ます。
上記のように、会員限定コンテンツ・ダウンロード資料・ウェビナー等、様々なコンテンツが顧客情報を収集する呼び水になり得ます。また、獲得した顧客情報は広告配信に使うだけでなく、メルマガの配信・後追い営業・DMの発送等、様々な用途に活用して顧客との接点とすることが出来ます。
ウェブマーケティングの流れが大きく変わるこのタイミングで、顧客との接点を増やす手段として使えるものが無いか、検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
2023年6月終了と共に来るクッキーレス化により、興味関心カテゴリで広告のターゲットを指定する「パーソナライズド広告」及び一度自社サイトを訪問したことのあるユーザーを広告のターゲットとする「リマーケティング」が活用できなくなると言われています。
ですが、「人」ではなく「配信する場所」に着目するコンテクスチュアル広告手法によって、それまでと同等、もしくはそれに勝る広告パフォーマンスを得ることも可能です。
また、リマーケティングが活用出来なくなるのに伴い、自社で顧客情報を収集しておくことの重要性が今後更に増してゆくと予想されます。特に、顧客情報は今日はじめてすぐに大量に集められるものではありません。
クッキーレス時代に取り残されないよう、顧客情報を収集する「仕組み」を持つことが今後一層重要となります。JPCでは、webコンテンツ制作から広告の運用まで、クッキーレスに対策をワンストップでご依頼頂くことが可能です。
本コラムを参考にして頂きつつ、自社だけでは難しい点がございましたら、お気軽にご相談ください!
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