SNS広告
snsFacebook広告を検討されている方からよくいただくご質問のなかに、「Facebook広告はどこに表示されるの?」というものがあります。
Facebook広告の配信面にはフィードやストーリーズのほかにも、Facebook Marketplaceやインスタント記事など、日頃からFacebookを利用している方にとっても馴染みのない掲載場所も多くあります。
そこで、今回はFacebook広告が配信される際、実際にどこに広告が配信されるのかを詳しく解説していきます。
広告の配置場所は選択可能!Facebook広告の配信面一覧をご紹介
Facebook広告では、広告が掲載される場所のことを「配置」と呼びます。
広告の配置には『自動配置』と『手動配置』があり、『自動配置』を選択するとFacebookの広告最適化システムがキャンペーンの目的に応じてパフォーマンスの良い配置を割り出し、より多くの予算を配分してくれます。
Facebook広告の運用を行う際には、基本的にこの『自動配置』が推奨されていますが、自身で広告の配信面を選びたい方は『手動配置』にて広告の配信面を選択可能です。
※ 設定の手順:新しいキャンペーンの作成 > 広告セットの設定 > 配置 > 手動配置
■ Facebook広告で選択できる配置(配信面)一覧
下記はFacebook広告の設定画面で表示される配置一覧です。
【フィード】
Facebookニュースフィード
Instagramフィード
Facebook Marketplace
Facebook動画フィード
Facebook右側広告枠
Instagram発見タブ
Instagramショップ
Messenger受信箱
Facebookビジネス発見
【ストーリーズとリール】
Instagramストーリーズ
Facebookストーリーズ
Messengerストーリーズ
Instagramリール
【インストリーム】
Facebookインストリーム動画
Instagramインストリーム動画
【リールオーバーレイ】
リール内のFacebookオーバーレイ広告
【検索】
Facebook上の検索結果
【メッセージ】
Messenger広告メッセージ
【記事内】
Facebookインスタント記事
【アプリとサイト】
Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャル
Audience Network動画リワード
Audience Networkインストリーム動画
上記のとおり、Facebook広告には21種類の配置があることが分かります。複数の媒体が混在して表示されているため、配信設定をしている際に混乱する方も多いでしょう。そこで、下記に媒体毎の掲載面をまとめています。
Messenger | その他 | ||
---|---|---|---|
①Facebookニュースフィード ②Facebook Marketplace ③Facebook動画フィード ④Facebook右側広告枠 ⑤Facebookストーリーズ ⑥Facebookインストリーム動画 ⑦リール内のFacebookオーバーレイ広告 ⑧Facebook上の検索結果 ⑨Facebookインスタント記事 |
⑩Instagramフィード ⑪Instagram発見タブ ⑫Instagramショップ ⑬Instagramストーリーズ ⑭Instagramリール ⑮Instagramインストリーム動画 |
⑯Messenger受信箱 ⑰Messengerストーリーズ ⑱Messenger広告メッセージ |
⑲Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャル ⑳Audience Network動画リワード ㉑Audience Networkインストリーム動画 |
各配信面の特徴&最適な目的
Facebook広告で設定できる配信面にはそれぞれ特徴があり、広告の目的によって得意・不得意も存在します。以下では、各配置の特徴や最適な目的についてご紹介します。
① Facebookニュースフィード
※画像:Facebook広告ガイド(Facebookフィード)より引用
- 最適な目的:トラフィック/認知拡大・リーチ/コンバージョン
PC・スマホのブラウザ、およびFacebookアプリを開いたときにTOPに表示されるタイムラインを「ニュースフィード」と呼びます。Facebookのなかでも最も閲覧される配信面であり、幅広い目的で活用することができます。
② Facebook Marketplace(2022年1月現在 日本語版Facebookでは未実装)
※画像:Facebook広告ガイド(Facebook Marketplace)より引用
- 最適な目的:認知拡大・リーチ/コンバージョン
FacebookアプリでMarketplaceを閲覧しているユーザー、もしくはMarketplaceのホームページに掲載される広告です。現在日本語版のFacebookアプリではリリースされていないため、日本人向けの広告配信では利用することはないでしょう。
③ Facebook動画フィード
※画像:Facebook広告ガイド(Facebook動画フィード)より引用
- 最適な目的:認知拡大・リーチ/コンバージョン
Facebookの機能「Watch」、またFacebookニュースフィードに流れてくる動画コンテンツを開いた際に表示される「動画フィード」の閲覧ユーザーへ配信される広告です。ユーザーが投稿した動画と動画の間に表示され、動画広告による認知効果・コンバージョン獲得効果に優れています。
④ Facebook右側広告枠
※画像:Facebook広告ガイド(Facebook右側広告枠)より引用
- 最適な目的:認知拡大・リーチ/トラフィック
Facebookをパソコンのブラウザで開いた際、右側のカラムに表示される広告です。クリック率は低い傾向にありますが、ブラウザをスクロールしても追尾される形式なので、ユーザーに商品・サービスを印象付けたいケースで効果的です。
⑤ Facebookストーリーズ
※画像:Facebook広告ガイド(Facebookストーリーズ)より引用
- 最適な目的:トラフィック/認知拡大・リーチ/コンバーション/来店促進
Facebookに投稿されたストーリーズとストーリーズの間に配信される広告。全画面での配信が可能であり、訴求力の高い広告配信が可能です。Facebookストーリーズ単体での配置は設定できず、最低でもFacebookフィード、もしくはInstagramストーリーズのいずれかを組み合わせる必要があります。
⑥ Facebookインストリーム動画
※画像:Facebook広告ガイド(Facebookインストリーム動画)より引用
- 最適な目的:認知拡大・リーチ/コンバーション
Facebook動画フィードと同じく、Facebook WatchやFacebookの動画コンテンツ視聴ユーザーへ配信される広告です。ただし、Facebook動画フィードと異なり、ユーザーが動画コンテンツを視聴している際に広告が差し込まれる形で広告が表示されます。
⑦ リール内のFacebookオーバーレイ広告
- 最適な目的:トラフィック/認知拡大・リーチ
「Reels(リール)」は15秒から60秒のショート動画を作成・投稿できるInstagram特有の機能でしたが、2021年からFacebookでも正式に利用可能となりました。
Facebookの「ニュースフィード」「グループ」でリール動画を見ることができ、これらの閲覧ユーザーに対してオーバーレイ広告(コンテンツの上に配置される広告)を配信できるものと思われます。(※Facebook公式から広告の表示形式に関する紹介は未公開)
⑧ Facebook上の検索結果
※画像:Facebook広告ガイド(Facebook上の検索結果)より引用
- 最適な目的:認知拡大・リーチ/コンバーション
Facebook個人アカウントの検索結果画面に表示される広告で、モバイルアプリのみ対応しています。検索結果には、打ち込んだキーワードに関連する投稿やグループが表示されますが、この中に広告が紛れて表示されます。
⑨ Facebookインスタント記事
※画像:Facebook広告ガイド(Facebookインスタント記事)より引用
- 最適な目的:認知拡大・リーチ
Facebookの「インスタント記事」は、Facebookモバイルアプリ内で読み込み速度の速い記事を配信できるパブリッシャー向けのツールです。そしてFacebook広告の配置『Facebookインスタント記事』では、この記事の出版元(パブリッシャー)が同記事内で広告を配信できる、という機能になります。
そのため、通常の広告主様がこちらの配信面を利用することはほとんどないでしょう。
⑩ Instagramフィード
※画像:Facebook広告ガイド(Instagramフィード)より引用
- 最適な目的:トラフィック/認知拡大・リーチ/コンバーション
Instagramアプリを開いた際のタイムライン(フィード)に広告が配信されます。リーチ数が大きく、幅広い目的に対応可能です。
⑪ Instagram発見タブ
※画像:Facebook広告ガイド(Instagram発見タブ)より引用
- 最適な目的:認知拡大・リーチ/コンバーション
Instagramの「発見タブ」に投稿された画像や動画をクリックすると、クリックした投稿の下におすすめ投稿が表示されます。Instagram発見タブでの広告は、これらの投稿に紛れて広告が表示されます。
⑫ Instagramショップ
- 最適な目的:認知拡大・リーチ/コンバーション
Instagramショップは2020年7月より開始された比較的新しい機能です。商品タグなどの「ショッピング機能」を利用した投稿がユーザーの興味・関心に合わせて表示されます。
このInstagramショップに広告を配置すると、Instagramショップ タブ内のTOPページに他の投稿と並んで広告が表示されます。
⑬ Instagramストーリーズ
※画像:Facebook広告ガイド(Instagramストーリーズ)より引用
- 最適な目的:トラフィック/認知拡大・リーチ/コンバーション
Instagramのストーリーズを閲覧しているユーザーに対して、各ストーリーズ投稿の間に差し込む形で表示するフルスクリーン型の広告です。
近年では若年層を中心に『Instagramはフィードよりもストーリーズの方がよく見る』といったユーザーが増えているため、Instagramへ広告配信する際にはマストで設定したい配置です。
⑭ Instagramリール
※画像:Facebook広告ガイド(Instagramリール)より引用
- 最適な目的:トラフィック/認知拡大・リーチ/コンバーション
Instagram『リール』専用タブでコンテンツを閲覧しているユーザーに対して、投稿と投稿の間に差し込む形で表示される広告です。
2021年6月18日にローンチされた比較的新しい配信面であり、Instagramストーリーズ広告と同様、縦長のフルスクリーンで広告表示が可能です。
⑮ Instagramインストリーム動画(旧 IGTV広告)
※画像:Facebook広告ガイド(Instagramインストリーム動画)より引用
- 最適な目的:認知拡大・リーチ
2021年10月5日、Facebookは60分までの動画を投稿・視聴できる単体アプリ「IGTV」をInstagram内の動画投稿機能に統合し、新たに「Instagram Video」として機能実装することを発表しました(IGTVは当面のあいだ残る予定)。これら長尺動画の視聴時に差し込まれる広告は「IGTV広告」と呼ばれていましたが、上記の発表を機に「Instagramインストリーム広告」と名称変更されています。
Instagramでは、プロフィールページに「動画」タブが表示され、これをタップすることで、そのユーザーの動画コンテンツを視聴することが可能です。
■ Messenger
⑯ Messenger受信箱
※画像:Facebook広告ガイド(Messenger受信箱)より引用
- 最適な目的:トラフィック/コンバーション/来店促進
Messengerアプリの受信箱で、スレッドとスレッドの間に表示される広告です。広告をタップするとアプリ内で詳細が表示され、そこからランディングページへ誘導することが可能です。
⑰ Messengerストーリーズ
※画像:Facebook広告ガイド(Messengerストーリーズ)より引用
- 最適な目的:トラフィック/認知拡大・リーチ/コンバーション
Messengerアプリ内のストーリーズで広告を配信できます。アプリ内下タブの「友達」>上タブの「ストーリーズ」から閲覧可能です。FacebookやInstagramのストーリーズと機能上の差はありません。
⑱ Messenger広告メッセージ
※画像:Facebook広告ガイド(Messenger広告メッセージ)より引用
- 最適な目的:トラフィック/認知拡大・リーチ/コンバーション/来店促進
Messengerでメッセージのやり取りを行ったことがある利用者に対して、ビジネスのアップデート情報やプロモーション、クーポンを直接送信できる広告です。広告作成時には「Messenger広告メッセージ」専用の広告セットを作成し、独自のフォーマットで画像やテキストを入稿します。
■ その他
⑲ Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャル
※画像:Facebook広告ガイド(Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャル)より引用
- 最適な目的:トラフィック/認知拡大・リーチ
Facebook外部のアプリに広告配信する配信面です。広告フォーマットにはネイティブ、バナー、インタースティシャルの3種類があります。
⑳ Audience Network動画リワード
- 最適な目的:トラフィック/認知拡大・リーチ
Facebook外部のアプリに配信される動画広告で、ユーザーは当広告を視聴することによって何らかの報酬(アプリ内で使える通過やアイテムなど)を得ることができます。ユーザーは広告の視聴に報酬が与えられているため、広告を見てもらいやすいメリットがあります。
㉑ Audience Networkインストリーム動画
- 最適な目的:認知拡大・リーチ
Facebook外部のアプリで動画コンテンツを視聴しているユーザーに対して、プリロール(動画の再生時)またはミッドロール(動画の途中)で配信される動画広告です。
まとめ
当記事ではFacebook広告で設定できる配置についてご紹介しました。
Facebook広告では、基本的に『自動配置』での広告配信が推奨されていますが、目的に応じて戦略的に配置を設定し、効果検証してみることも有効な手段の1つです。その際には当記事でご紹介した「各配信面に最適な目的」をぜひ参考にしていただき、パフォーマンスの向上に役立てていただれば幸いです。
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