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2021.06.09

コンテクスチュアルターゲティングで動画広告効果を拡大させる

コンテクスチュアルターゲティングで動画広告効果を拡大させる

 

前回リマーケティングについて話し、そこでcookieについて取り上げました。今回はその繋がりで、今注目を浴びているコンテクスチュアルターゲティングを紹介することにします。

 

コンテクスチュアルターゲティングとは?

コンテクスチュアルターゲティングとは、関連するコンテンツに広告を表示させる手法となります。関連するサイト、YouTubeチャンネルや動画を識別し、その広告枠に対し広告を配信します。これまで紹介した広告表示場所シリーズで取り上げたプレースメント・キーワード・トピックと同一と考えていただいて問題ありません。主なターゲティング内容や設定方法は下記の記事に詳しく載せていますので、そちらを確認ください。

参照1:広告表示場所(プレースメント設定) [YouTube動画広告ターゲティングVol.16]
参照2:広告表示場所(キーワード設定) [YouTube動画広告ターゲティングVol.17]
参照3:広告表示場所(トピック設定) [YouTube動画広告ターゲティングVol.18]

 

コンテクスチュアルターゲティングのメリット

コンテクスチュアルターゲティングのメリットは大きく分けて以下の4つになります。

・ユーザーに嫌われにくい
・cookieに依存されない
・ターゲティングや設定が楽
・ブランドセーフティに対応

リマーケティングはコンバージョン獲得に大いに役立ちますが、ユーザーによっては自分の行動履歴が読まれ、広告に追いかけられると感じ不快感を抱く人も少なくありません。また、前回の記事で取り上げたように今後サードパーティcookieを廃止する動きや、個人情報の規制もより厳しくなっています。しかし、コンテクスチュアルターゲティングは人ではなく「コンテンツを指定する」ことから、ユーザーの不快感を和らげ、cookieによる悩みも解消されることになります。

また、コンテクスチュアターゲティングを導入することで、広告を出稿する際に興味関心カテゴリやカスタムオーディエンスを設定するなどたくさん詰め込んだターゲティング内容にすることや、リマーケティングタグの設置作業が不要になる可能性が挙げられます。その他、ユーザーのデータを追いかけないことから、個人情報を考慮したい、またブランドセーフティを気にしたい場合に効果的です。

 

【規約変更あり】YouTube 収益化していない動画にも広告表示へ

YouTubeは2021年6月1日から、収益化していない動画に対しても広告が表示されるよう規約を変更しました。規約変更の理由を「YouTubeがプラットフォームのさまざまな場所で広告を掲載する権利について透明性の確保に努めるため」とYouTubeは説明しています。アメリカではこの変更が2020年の11月から適用されましたが、ユーザーによるYouTube離れは特に発生していないとのことです。

これは広告配信する側ではメリットが多く、一方で一般ユーザーからするとデメリットが目立ちます。下記を見てみましょう。

【ユーザー側でみた場合】
■メリット
・特になし

■デメリット
・広告が付かない動画がなくなるため広告接触率が上がり、広告を観る時間が増える
・広告に対する不快感が強くなる
・広告を観たくない場合は月額プランに入る必要がある

【広告出稿側でみた場合】
■メリット
・多くのユーザーに広告を表示する機会が増える
・プレースメントを設定した場合に多くの配信先が見込める

■デメリット
特になし

これまで動画やチャンネルを指定する際は、収益化している動画やチャンネルが条件でした。内容によってはユーザー母数が極端に減る懸念もありましたが、これが撤廃され多くの配信先が見込めることになります。ユーザーの中には、広告に対して「自分の好きなジャンルであれば良く、興味のないものは不快に思う」人がいます。関連した動画に対して適切な広告を表示させることで、ユーザーの興味関心も高められるようになる、コンテクスチュアルターゲティングは動画広告においてもぜひ注目していきたいターゲティングとなるでしょう。

 

参照4:YouTubeで「収益化していない動画」でも広告が出るように 6月1日からの規約変更で

 

まとめ

今回は「コンテクスチュアルターゲティング」について取り上げました。動画広告を配信する際は、これらのターゲティングをぜひ活用してみてください。次回からは、YouTube動画広告でキャンペーンを行う際に押さえる要素を詳しく取り上げていきます。

 

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