ユニバーサルアナリティクスー第3回「ユニバーサルアナリティクス移行前に知っておきたい3つの注意点」
2015年8月17日
<ごあいさつ>
こんにちは!はらちゃんです。
蒸し暑い日々が続きますね。
時折ゴロゴロ雷が鳴ったり、急に雨が降ったり...
最近は常に傘を常備しているはらちゃんです。
皆さんも急な天候の変化に気をつけてくださいね。
さて、今回もアクセス解析ツールのひとつであるGoogle Analyticsのお話です。
前回に引き継ぎ「ユニバーサルアナリティクス」について徹底解説していきたいと思います!
全4回連載の第3回目になります。よろしくお願いします!
<本編>
では、本編です。
前回、ユニバーサルアナリティクスについての連載第2回として、「ユニバーサルアナリティクス移行前に知っておきたい3つの特徴」をご紹介致しました。3つの特徴には、異なるドメイン間を計測できる「クロスドメイン」、異なるデバイスからのアクセスのデータを取得出来る「クロスデバイス」などがありましたね。
「あれ、もう一つはなんだったっけ...?」という方はもう1度チェックしてみてください!
今回は第3回「ユニバーサルアナリティクス移行前に知っておきたい3つの注意点」です。
特徴も知ったし、早速ユニバーサルアナリティクスへ移行しよう!と意気込む方もおられると思いますが、ちょっと待ってください!移行前に知っておくべき注意事項が3つあります。
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ユニバーサルアナリティクスについて連載4回の内容は以下になります。
第1回「ユニバーサルアナリティクスとは?移行しているか確認する方法」
第2回「ユニバーサルアナリティクス移行前に知っておきたい3つの特徴」
第3回「ユニバーサルアナリティクス移行前に知っておきたい3つの注意点」◀今回
第4回「ユニバーサルアナリティクスへの移行手順とその方法」
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■注意1:移行パターンを確認しよう
◎移行パターンは2つ
①タグの貼り直し
現状のGoogleAnalyticsのタグをユニバーサルアナリティクスのタグに差替えます。
【メリット】
・現状の管理画面で設定されている、ビューやフィルター、目標などがそのまま利用出来る
【デメリット】
・ユニバーサルアナリティクスのタグへ差替えた際に、不具合が発生した場合に、元の状態に戻す事はできない
・差替え前後でセッション数などの変化の確認が難しくなる
②並行運用
現状のGoogle Analyticsのタグを残したまま、新規にプロパティを開設し、ユニバーサルアナリティクスのタグを埋め込み、従来のタグとユニバーサルアナリティクスのタグを並行で運用します。
【メリット】
・現状のGoogle Analyticsのデータをそのまま計測できる
【デメリット】
・管理画面のフィルタや目標等をまた一から設定しなければならない
・将来的に、現状のGoogle Analyticsのトラッキングコードを削除する作業が発生する
イベントトラッキングやなどのトラッキングコードをカスタマイズしている場合は、検証を行いながら並行運用。特に何もカスタマイズしていない場合はタグの貼り直しをお勧めします。
タグの貼り直しをしてもデータは引き継がれるので、過去データは確認できます。ただし、ユニバーサルアナリティクスのログ集計方法が従来とは異なるため、データによっては前年度比較などが難しくなる場合もあります。
■注意2:特定の機能を利用している場合
従来のアナリティクスで以下の機能を利用している場合は注意が必要です。
従来のものと、ユニバーサルアナリティクスのコードの記述方法が異なるためです。
ユニバーサルアナリティクスに準拠したコードの書き換えが必要になります。
上記の中でも一番利用されていると思われる「イベントトラッキング」をピックアップして解説致します。
◎ピックアップ:「イベントトラッキング」
イベントトラッキングとは、外部リンクやPDFファイルのクリック数などを計測することができます。
従来のGoogleアナリティクスでは
ユニバーサルアナリティクスでは
となるので、すべて上記に書き換えなければなりません。
以下の公式サイトに設定が必要なコードが掲載されているので、書き換えが必要な場合はチェックしてみて下さい。
・Reference - Complete Web Upgrade: ga.js / dc.js to analytics.js ーGoogle Developers
■注意3:大規模サイトやECサイトなどの複数ドメインの計測をしている場合
大規模サイトである場合、全ページのタグ修正が必要となり、対応漏れがないように特に注意しなければなりません。
また、ECサイトの場合、カートシステムが別ドメインのためにクロスドメイントラッキングを利用している場合があります。これは注意2の「クロスドメイントラッキング」にあたるのですが、このような複数ドメインでGoogleアナリティクスを利用している場合は、ユニバーサルアナリティクス用にコードを書き換える必要があるため注意してください。
ECサイトの設定に関しては公式のヘルプに詳細が掲載されていますので、下記をご参照ください。
・e コマース トラッキングの設定ーGoogle アナリティクス ヘルプ
<さいごに>
ユニバーサルアナリティクスの第3回目となる今回はここまでになります。
「ユニバーサルアナリティクス移行前に知っておきたい3つの注意点」ということで、主な3つを解説いたしました。注意2、3は被るところがありましたね。移行前に必ず理解しておかなければならないことなので、要チェックな回でした。
次回は、第4回「ユニバーサルアナリティクスへの移行手順とその方法」になります。
第1回〜今回までユニバーサルアナリティクスとは何であるのか、確認方法や3つの特徴、3つの注意点をご紹介してきましたが、ここまで理解すればあとは移行するのみです!
次回は移行手順と方法を徹底解説していきますので、よければチェックしてみてくださいね。
弊社では、「ユニバーサルアナリティクスへの移行サポート」も承っております。もし、「自分でするのは不安だ」「よく分からない」「ユニバーサルアナリティクスへの移行をしてほしい」という方は、弊社Web解析サービス「PRO-MAINTEプレミアム」特設ページをご覧いただければ幸いです。
<参考サイト・書籍>
・できる逆引き Googleアナリティクス Web解析の現場で使える実践ワザ240 ユニバーサルアナリティクス&Googleタグマネージャ対応
・ユニバーサルアナリティクス移行前に理解しておきたい特徴と注意点
・【緊急解説】ひと目でわかる!ユニバーサル アナリティクスへのケース別アップグレード方法(第92回)
・【保存版】ユニバーサルアナリティクスがよく分かる!実務者向け徹底解説